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潮の満ち引きと月の関係|大潮と小潮のしくみ

◇ 2026-09-09 公開 ◇ 雑学

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◆ この記事でわかること

海の潮が満ち引きするのは月の引力が海水を引くためです。月に近い側と反対側の両方がふくらみ、一日に二回の満潮が生まれます。新月と満月に大潮、半月に小潮となる理由や、満潮が毎日約五十分おくれるしくみ、月の形から潮を読むこつを解説します。

◆

月は海の時計

月は海の時計

もしあなたが海ぞいの村や港町に転生したら。船を出す時刻、貝をひろいに行く時刻、浅せを歩いてわたる時刻。そのすべてを、空の月が教えてくれます。海の水は一日に二回、大きく満ちて、また引いていきます。そのリズムをにぎっているのが月です。今日は、月の形から潮を読む方法のお話です。

潮の満ち引きとは

潮の満ち引きとは

まず潮の満ち引きとは何か。海面は一日のうちに、ゆっくり上がったり下がったりをくり返します。いちばん高くなった時が満潮、いちばん低くなった時が干潮です。満潮から次の満潮までは、およそ十二時間と二十五分。だから一日のあいだに、満潮と干潮がほぼ二回ずつおとずれます。

なぜ月が海を引くのか

なぜ月が海を引くのか

この上下は、月の引力が海の水を引っぱるために起きます。月に近い側の海水は、より強く引かれて、月のほうへ盛り上がります。地面や岩は形を変えませんが、水はやわらかいので動きます。この盛り上がった場所が、その土地にとっての満潮になります。

反対側でも満潮になる

反対側でも満潮になる

ふしぎなのは、月と反対がわの海でも、同時に満潮になることです。月から遠い側の海水は、引かれる力がいちばん弱く、いわば置いていかれる形で外へふくらみます。つまり地球をはさんで両側に水の山ができ、その間の帯が干潮になります。だから満潮が一日に二回おきるのです。

満潮は毎日おくれる

満潮の時刻は毎日、少しずつ後ろへずれていきます。月は地球のまわりを回っているので、同じ場所が月の正面にもどるまで、一日と約五十分かかるからです。きのうの朝六時が満潮なら、きょうは六時五十分ごろ。この五十分のずれを頭に入れておくと、先の予定が立てられます。

大潮と小潮

大潮と小潮

潮の満ち引きの大きさは、ひと月のなかで変わります。新月と満月のころは、太陽と月と地球がほぼ一直線にならび、二つの引く力が重なって、満ち引きの差が大きくなります。これが大潮です。反対に半月のころは、力がたがいに打ち消しあって差が小さくなり、これを小潮とよびます。

ポイント

  • 新月・満月は太陽と月が一直線
  • 二つの力が重なって大潮
  • 半月のころは打ち消しあって小潮

太陽も海を引く

潮を引くのは月だけではありません。太陽も海を引いています。ただし太陽ははるかに遠いため、潮を動かす力は月のおよそ半分たらず。数字でいうと、月を百とすると太陽は四十六ほどです。それでも新月や満月では、この分が上乗せされて大潮になります。

月の形で潮を読む

便利なのは、月の形を見るだけで潮のようすがわかることです。空に月がないか、まん丸のときは大潮。左右どちらかが半分欠けた半月のときは小潮。その中間は、そのあいだくらい。月の満ち欠けはひと月でひとめぐりするので、潮も同じ周期でめぐります。

実践編・どんな場面で効くか

実践編・どんな場面で効くか

ここからは実践編です。潮を読む力がいちばん効くのは、海で働くときです。干潮の前後は流れがゆるみ、潜って漁をするのに向きます。大潮の干潮は水が大きく引くので、ふだん沈んでいる岩場で貝や海そうを採れます。浅せを歩いてわたるのも、干潮の時間帯です。

ポイント

  • 干潮前後は流れがゆるむ
  • 大潮の干潮は貝や海そう採り
  • 浅せをわたるのも干潮

実践編・始める条件

始めるのに必要なものは、ほとんどありません。毎晩、月の形をひと目たしかめる習慣。それと、自分の港で満潮が月のどれくらい後に来るか、という土地ごとのくせ。この二つがあれば十分です。ただし湾のおくや川口では潮の動きが変わるので、その場所で何日か観察してから使います。

実践編・潮見表を作る

その世界での工夫は、簡単な潮見表を作ることです。棒を浜に立て、満潮と干潮のときの水位と時刻を、毎日書きとめます。十日も続ければ、五十分ずつずれるリズムと、大潮と小潮の波が見えてきます。あとは月の形と組み合わせれば、数日先の潮まで見当がつきます。

実践編・見込める効果と注意

実践編・見込める効果と注意

効果の程度を具体的にいうと、大潮と小潮では、潮の満ち引きの幅が倍ちがう場所もあります。漁や貝ひろいの成果は、日をえらぶだけで大きく変わります。ただし、潮が満ちる速さは歩くより速いこともあり、干潟に取り残されると危険です。引きはじめの時刻を、必ず先に決めておきます。

実践編・次の一手

潮が読めるようになったら、次の一手です。満潮どうしの間かくをきちんと計ると、月がひと晩に空を動く割合がわかり、月を使った時刻あわせにつながります。さらに、港ごとの潮見表を集めて配れば、船の出入りや荷役の計画が組める。潮の知識は、海の交易を回す土台になります。

まとめ

まとめ

まとめます。海の水は月に引かれて、一日に二回満ち引きします。満潮は毎日およそ五十分ずつおくれ、新月と満月に大潮、半月に小潮となります。空の月をひと目見れば、その日の潮がわかります。剣も魔法もなくても、月さえ読めれば、あなたは海の時間を味方にできます。

参考・出典